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漫画喫茶や古本屋の著作権は違法?ダウンロードや見るだけなら罰則はない?

漫画喫茶(ネカフェ)とは、ネット環境が整っていて大量の漫画も読み放題の施設です。

私も、買うほどじゃないけど読みたい漫画がある時、なんでも揃っていたこの空間によくお世話になりました!

ところで、漫画喫茶(ネカフェ)は大量の漫画が揃っていますが、その漫画の著作権がどうなっているのか気になりますね。

またネカフェのPCで漫画をダウンロードした場合は、著作権的に違法になるのでしょうか?

見るだけであれば立ち読みのようなもので、罰則はないのではと思うのですが…。

また古本屋にもあらゆる出版社の漫画が並んでいますが、すべてに許可を貰うのは難しそうですよね。

この場合も、違法な営業扱いにはならないのでしょうか。

次から次へと古本の買い取りしてるのに、許可取ってたら間に合わないよ~

ネカフェと古本屋は違法?ダウンロードや見るだけなら罰則はない?

気になるので調べてみました!

 

漫画喫茶(ネカフェ)や古本屋の著作権は違法?

ネカフェや古本屋は、様々な漫画が置かれていますが著作権的に違法になるのでしょうか。

そもそも著作権とは、本やCD・美術品などの(デジタル作品も含む)作品の権利を作者に与えたもの。

著作物は購入されたり利用されたりすると、著作料が著作者に支払われます。

そうして日本の文化全体が発展できるように、著作物の正しい利用をうながし、著作権を保護することを目的とするのが著作権法。

古書店やネカフェは、この著作権法の譲渡権や貸与権に触れているのではないか?という意見があるようです。

ネカフェでは使用料払っているし、施設自体が違法って考えたことなかった…

しかし、ネカフェの漫画は店内で読むという形式の為、著作権に違反してはいないようです。

どういうことなのか、以下で詳しく見ていきましょう!

 

漫画喫茶(ネカフェ)の店内閲覧は著作権の違法ではない!

ネカフェの店内閲覧は違法ではありません

ネカフェでは漫画を置いていますが、あくまで置いているだけで貸しているわけではないということで違法にはあたらないようです。

法をうまくすり抜けたというか、文だけ見ると屁理屈な感じにもとれてしまいますが…。

確かに飲食店でも、待ち時間に読めるように漫画が置いてある所はあるので、漫画喫茶の起源も同じようなので形態については納得です。

しかし、近年のネカフェは漫画を使った営業形態になっているので、やはり完全放置はされていない様子。

「21世紀のコミック作家の著作権を考える会」からの反発を受け、2003年に日本複合カフェ協会は『コミックス閲覧で得た対価の一部を漫画文化の発展のために還元する』と表明します。

協会に所属していない小規模カフェなどもあるので、違法感はまだまだ拭えていませんが一応合法という扱いになったということでしょうか。

ぴよ吉
ぴよ吉
利用者もモヤモヤしたくないから、どの喫茶店もちゃんと還元してくれればいいな。

 

古本屋の商品は譲渡権が消滅しているので違法ではない!

続いては古本屋についてです。

古本は譲渡権が消滅しているため違法ではありません

譲渡権とは著作権法に定められている権利で、以下の通りです。

第26条の2(譲渡権)

著作者は、その著作物(映画の著作物を除く。)をその原作品又は複製物の譲渡により公衆に提供する権利を専有する。

しかし、譲渡権に関しては「消尽」という考え方が認められており、一度適法に譲渡された著作物に関しては譲渡権が及ばないとされています。

つまり、購入して読み終わり不要になった漫画を売却するのには、売却する方も買い取る方も著作権者の許可を得る必要はないということ。

その為、古本屋は違法営業にはなりません。

ただし、古本屋で漫画が購入されても著作料はかからないため、著作者の利益にはならないのです。

その為、一部では古本屋のせいで新品の漫画の売り上げが落ちると言われているようですね。

けど古本屋がきっかけで新品で購入する作品もあるから、必ずしも売り上げが落ちるとは言えないんじゃ…

 

漫画喫茶(ネカフェ)でダウンロードや見るだけなら罰則はない?

ネカフェは漫画も見放題ですが、勿論インターネットも使い放題です。

最近は昔よりもゲーム端末でも、ダウンロード版が増えたり一度の情報量が多いものも増えてきましたね。

そんな時に、ダウンロード目的でネカフェを利用する人も増えているようです。

ネカフェではダウンロード行為は認められているので特にそれ自体は違法ではありません。

しかし、このダウンロード行為は「違法ダウンロード」という言葉のせいかあまり良い印象がありませんね…。

勿論自分で購入したソフトなどをダウンロードするのは違法では無いでしょうが、例えばネット上に挙げられている漫画などはどうなのでしょうか。

ダウンロード行為、もしくは閲覧しただけでも違法なのでしょうか。

詳しく見ていきましょう!

 

ネカフェでのダウンロード行為は認められている!

意外ですが、ネカフェではダウンロード行為を禁止としてない店も多いようです。

その理由としては、大体のネカフェのPCはシャットダウンさせると自動的に初期設定に戻される設定がされているため。

ですので、もしも使いたい機能がPCに入ってない!と困った場合も、フリーソフトをインストールすることもできます。

※ただし再起動が必要なソフトは、先に述べたように初期設定に戻ってしまうので不可です。

最近のネカフェのPCには、結構色々なソフトやゲームが標準装備されているようなので、あまりダウンロードをすることもないかもしれませんが…。

ぴよ吉
ぴよ吉
ゲームだと、有名どころのソフトは入ってるんだって!すごいね!

なので勿論、ネット上の漫画も読むことができます。

ただし、その漫画が違法にアップロードされたものか公認かどうかはキチンと判断しなければなりません。

 

違法アップロードされたものはダウンロードも見るだけも違法で罰則あり!

インターネット上に公開されている漫画のなかには、違法にアップロードされている漫画も少なくありません。

違法にアップロードされた漫画はダウンロード・見るだけでも違法で罰則の可能性もあります!

違法ダウンロードに関しては、2021年に違法アップロードされた著作物を「侵害コンテンツ」とし対象が漫画・論文などに拡大されました。

違法ダウンロードの罰則は、2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金またはこれを併科。

最近目立った話題としては、漫画村というサイトが漫画の違法アップロードで摘発されましたね。

漫画村を閲覧していた人は多数いるかと思われますが、現時点で一人ひとりに罰則が科せられてはいません。

しかし漫画村が閉鎖された後も同じような違法アップロードサイトは乱立し、閲覧者も変わらず多いかと思われるので、今後規制が更に厳しくなることが予想できます。

ぴよ吉
ぴよ吉
バレなきゃOKとか言ってらんないぜ

現代のネット社会は匿名性も薄れてきていますので、侵害コンテンツは利用しないことが賢明ですね。

 

まとめ

漫画喫茶(ネカフェ)や古本屋は著作権の違法な営業をしているのかについて見てきました。

漫画喫茶(ネカフェ)も古本屋も、著作権に反していないので違法ではありません

ただしどちらも、新品の商品の購買意欲を落とすのでは?という懸念はぬぐえないようです。

元々著作権法は、著作者に利益を得て創作意欲を向上してもらうために定められた法。

ネカフェ利用や古本屋での購入は著作料は入っていない為、著作者の利益にはならないという面では著作権法的にアウトラインギリギリな気はしますね…。

著作権法ってあんまり知らなかったけど、ほんとにギリギリ…

また当然ですが違法にネットに挙げられた漫画をダウンロードしたり、見るだけという行為は著作権法違反です。

アップロードは元より、私的利用であっても違法とわかって繰り返しダウンロードすれば罰則が科せられる可能性もあります。

また、例え見るだけであっても、違法と認識している時点でアウトです。

今のところ閲覧のみで罰則が科せられることは無いようですが、今後も違法サイトが減らなければ規制は厳しくなる一方です。

違法サイトには関わらず、ぜひ気になった作品は公式で安全に閲覧しましょう♪

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